腰の痛みについて
腰の痛みは、年齢や性別を問わず多くの方が経験する症状の一つです。腰は上半身を支え、身体を動かす際の要となる部位であり、日常生活や仕事、スポーツなどあらゆる動作で大きな負担がかかります。そのため、姿勢の乱れや筋力低下、繰り返しの動作によって痛みが生じやすい部位といえます。
腰の痛みは、筋肉や靱帯の疲労による一時的なものから、椎間板や神経が関係する疾患まで原因はさまざまです。痛みを我慢して放置すると、慢性腰痛へ移行したり、足のしびれなどの神経症状が出現することもあります。症状の背景にどのような原因があるのかを見極め、早めに適切な治療を行うことが重要です。
このような症状はありませんか
- 腰が重だるい、鈍い痛みが続いている
- 動き始めや立ち上がるときに腰が痛む
- 長時間立っている、座っていると腰がつらい
- 腰の痛みに加えて、お尻や脚に痛み・しびれがある
- 歩いていると脚がしびれて休みたくなる
考えられる主な原因・疾患
腰の痛みの原因には、筋肉や靱帯への負担、椎間板の変性、神経の圧迫などが関係しています。姿勢不良や運動不足、加齢による変化が重なることで症状が現れることも多く、原因を正確に判断するためには診察や画像検査が重要となります。
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の中にあるゼリー状の髄核が外に飛び出し、神経を圧迫することで発症します。腰の痛みに加え、お尻から太もも、ふくらはぎにかけてのしびれや痛みが特徴です。前かがみ姿勢や重い物を持つ動作で症状が強くなることがあります。症状の程度によっては日常生活に支障をきたすため、早期の診断と適切な治療が重要です。レントゲン・MRIで画像診断を行います。急性期には痛み止めの内服、コルセットによる装具療法で安静を保ちます。電気治療・運動器リハビリテーションも取り入れながら保存療法を行います。疼痛が強く日常生活に支障をきたしている場合、2~3ヶ月たっても改善に乏しい場合には、当院では直接圧迫されている神経に局所麻酔薬・抗炎症薬(ステロイド)を注射する、神経根ブロック注射を行います。それでも疼痛がすぐに再燃してしまう場合には手術加療をお願いすることになります。近年ではMED(内視鏡化椎間板切除術)やUBE(片側二孔式内視鏡手術)、PED(経皮的内視鏡下ヘルニア摘出術)といった内視鏡による低侵襲手術や、髄核に薬剤を直接注入する椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)も広く行われるようになりました。
腰椎椎間板症
腰椎椎間板症は、加齢や長年の負担により椎間板が変性し、弾力性が低下することで腰痛を引き起こす疾患です。慢性的な腰の痛みや違和感が続くことが多く、動作時に痛みが強くなる傾向があります。進行すると、椎間板の変形が神経を刺激し、しびれを伴う場合もあります。レントゲン・CT/MRIで画像診断を行います。急性期には痛み止めの内服、コルセットによる装具療法で安静を保ちます。電気治療・運動器リハビリテーションも取り入れながら保存療法を行います。疼痛が強く日常生活に支障をきたしている場合、2~3ヶ月たっても改善に乏しい場合には当院では椎間板に直接局所麻酔薬・抗炎症薬(ステロイド)を注入する、椎間板ブロック注射を行います。それでも疼痛がすぐに再燃してしまう場合には手術加療をお願いすることになります。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症は、加齢や反復する負荷の影響で、脊髄の神経の周りにある椎間板が突出したり、黄色靭帯・椎間関節が肥厚することにより、神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることで症状が現れます。圧迫される神経の場所によって症状のでる部位は変わりますが、下肢の痛みやしびれがおこります。歩行中に脚のしびれや痛みが出て、少し休むと楽になる「間欠性跛行(はこう)」が特徴です。「前かがみであれば歩ける」「自転車ならいくらでもこげる」といった症状も、腰部脊柱管狭窄症に特徴的な所見です。
レントゲン・MRIで画像診断を行います。急性期には痛み止めの内服、コルセットによる装具療法で安静を保ちます。電気治療・運動器リハビリテーションも取り入れながら保存療法を行います。疼痛が強く日常生活に支障をきたしている場合、2~3ヶ月たっても改善に乏しい場合には、当院では直接圧迫されている神経に局所麻酔薬・抗炎症薬(ステロイド)を注射する、神経根ブロック注射を行います。それでも疼痛がすぐに再燃してしまう場合には手術加療をお願いすることになります。近年ではMED(内視鏡化椎間板切除術)やUBE(片側二孔式内視鏡手術)、FESS(全内視鏡下脊椎手術)といった内視鏡による低侵襲手術も広く行われるようになりました。
腰の痛み|当院での診療・治療
- 薬物療法
- 炎症や痛みを抑え、症状の緩和を図ります。
- 運動器リハビリテーション
- 腰や体幹の筋力強化、柔軟性の改善を行い、腰に負担のかかりにくい身体づくりを目指します。
- 神経根ブロック注射
- 神経の関与が考えられる痛みに対し、痛みの伝達を抑えます。
- 椎間板ブロック注射
- 椎間板性腰痛に対し、痛みの伝達を抑えます。
- 椎間関節ブロック注射
- 椎間関節嚢腫など椎間関節由来の疼痛に行うブロック注射です。
- 仙骨硬膜外ブロック注射
- 腰の神経周囲に局所麻酔を直接注射し、痛みを抑えます。
- 血液サラサラの薬を飲まれている方は注意が必要です。
- トリガーポイント注射
- 筋肉の緊張が原因となっている痛みに対し、直接アプローチします。
- ハイドロリリース
- 筋膜の癒着を改善し、慢性的な腰痛や動かしづらさの軽減を図ります。
症状の経過を丁寧に確認しながら、患者様一人ひとりに適した治療をご提案します。